旧き弦を爪弾き 手繰り寄せる旋律
遠く懐かしい歌に寄り添う
時は重なり 今
過去は嘆き求める
褪せてしまって 手に入らない
色彩を
La memoire
何故に嘆く?
La memoire
過ぎ去った
哀切も
歓喜も
明日を織り成す響き
それは無数に咲く 記憶という花の
色を纏い踊る音符の仮面舞踏会
主人さえも失い
還る場所も無い儘
きっと紡いでゆくのだろう
願う 鮮やかな希望
神の付けた繰り糸 手繰りゆけば着くだろう
落陽の描く五線譜の上に
音を重ねて今
未来達は求める
手を伸ばしても 手に入らない
幻想を
La memoire
何も持たぬ
La memoire
魂へ
哀切も
歓喜も
軈て伝える響き
悠久の空を舞う 鳥の羽ばたきさえ
生まれ落ちた日から 風の声に身を任す
深い森を彷徨う
者に届く標
きっと聴こえてくるはずだろう
それは 鮮やかな希望
さぁ 手を伸ばすがいい
凡て委ねるように
記憶達よ踊れ 廻る紡ぎ車
過去を色に変えて 明日を染めて織り上げる
希望達よ歌え 寄り添うような旋律
きっと聴こえてくるはずだろう
それは 懐かしき希望
"Memoire"