僕の大事な箱は とてもいい匂いがする
春の日の呼吸を 全部閉じ込めたみたいな
僕の大事な箱は 紫色の包みの中
空を超え飛んできた 甘い優しさを運んで
振り返るのは楽で キレイなことばかりだけど
ここに生きる僕には 胸を締め付けるようで
思い出を解いて 今日が暮れるのを待つのは
もう疲れた
僕の大事な箱は とてもいい匂いがする
幸せな時にだけ そっと開いてみるだけ
同じ時を生きて 違う時計を見つめては
また眠れない
僕の大事な箱は とてもいい匂いがする
泣きそうな時にだけ そっと開いてみるだけ