氷のような 炎のような
おまえの肌の上を 静かに滑り落ちてゆく
小さな叫びが 体の中響いてる
戻れないと分かっていても この心 止められない
振りかえれば景色は遠ざかり もっと強く頬寄せあう
雨粒のように 互いに吸いこんで
勢いをつけて ふたり流れていって
誰もいない世界へゆこう どこまでたどりつけるだろう?
混ざりあいたい 絵の具のように
鮮やかな光を放ちながら
取り去ってしまおう 息を重ねあって
二人を分かつ境界線を
どこかで獣が吠えて
淡く月に染まる爪に力が入り 僕をもっと引き寄せる
溶けてしまおう 目を閉じないで
これ以上なにも失わないように
歓びで哀しみを包む覚悟をしよう
ためらわないで 進んでゆける
夢の燃える方へ