真っ白に輝く世界へ駆けていく
無情なる夜を厭い
暗闇に隠れ棲む俺の
ささくれた指先に舞い降りた 君は雪
幾度 裏切られ
焼け野原の我が心に
無垢なときめきが今 吹き荒れる
真っ白に染まりゆく街を
君の手を引き 駆けていく
白紙の楽譜に刻む 麗かな旋律
真っ新に変えてくれ 俺を
過去の傷も塗り潰して
震えるほど 愛しい blizzard
盟神探湯に 火傷負いたる 咎人や
燻ばず歩め 斎つまほろばへ
陽炎を 追ひまどはして 潮垂るる
汝が衣手に 雪は降りつつ
静かなのに 明るい
冷たいようでいて 温かい
俺の黒いところも包む込む 君は雪
「妬かれて 焦がれて 恋は火炎地獄のよう」
そう怯えていた
君と出逢うまで
真っ直ぐに凍りつく眼
永遠に見つめ合っていたい
絶え間なく降る 愛の言葉の結晶
その正体が雪女で
木乃伊にされる運命だって
構わぬほど 愛しい blizzard
空なる 石火の想ひに 燃ゆ身ほど
其こそまことの 恋といふらむ
かかる世を 心憂がりて 仰ぎ見ば
火より眩しき 雪ぞ降りける
真っ白に染まりゆく街を
君の手を引き 駆けていく
白紙の楽譜に刻む 麗かな旋律
真っ新に変えてくれ 俺を
過去の傷も塗り潰して
震えるほど 愛しい blizzard
凍えるほど 愛しい blizzard